「記憶に残ってる、あの日」
はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」
小さい頃に思っていた未来予想図。
①高校・大学に行って就職。
②会社勤めでサラリーマンになる。
③休日はゴルフ、週末は飲み会。
④結婚というものをして何となく生活する
⑤定年で老後を迎える。
2018年7月13日
挫折と諦めの毎日
この未来予想図と全くかけ離れた自分がいた。
電車での帰り道に1本の電話が来た日。
2018年7月14日
人生で一番泣いた日。
初めて人に頼っていいと思った日。
自分の中のマイナスが一気にプラスに動いた日。
2018年7月15日
人間が変わった日！
2021年7月16日
現在・・・
2015年12月15日
大学生活最後の年。
自分に限界が来てしまった。
それまでは優等生として生活してたものの
溜まりにたまったキャパオーバーの毎日で
「プツン」と糸が切れた。
自分の中の一線が壊れてしまった。
人に囲まれて
人と接するのが大好きだった
けども、
メールやLINEも削除して携帯電話も海に投げ捨て、
大学を中退した。
一方的に社会との繋がりを切り捨てた。
大学だけでなく
高校・中学時代の親友と呼べる友達とも縁を切った。
何もかもが嫌になって
そこから6か月間引きこもりになった日。
2015年6月27日
お金はじっとしてても稼げない。
元々教師になりたかった。
自分が学び得たものを伝えたい！
いまさら・・・と思ったけども
誰かの役に立ちたい。
少しでも寄り添いたい。
そんな気持ちは残っていて
児童福祉の職場に就職した日。
厳しい仕事だけども
やりがいや同僚に恵まれて、
職務には満足感を感じていた。
ただ一度あけてしまった穴は大きく満たされない。
それに今更埋めようとも思っていなかった。
自分の事が何よりも大嫌いだった。
2018年7月13日
挫折と諦めの毎日
未来予想図と全くかけ離れた自分がいた。
電車での帰り道に1本の電話が来た日。
電話の相手は中学時代の親友と呼べる相手。
声を聞くのも5年ぶり。
「メールやLINE、電話をしたけど一切繋がらなかった」
「本当に心配だった。だけど繋がってよかった。今度ご飯行こう！」
たまたま特定の電話以外の着信拒否を解いていたこともあり繋がった。
何も聞かずに昔通りのテンション。
どれだけ嬉しかったか！！
強がっていたものの
「人との繋がりっていいな」
「友達ってやっぱりいいな」
って再確認出来た日。
2018年7月14日
会社の暑気払いの飲み会があり参加。
前日のこともあり感情的。
そこで日頃からお世話になっている方に
仕事やプライベート。
これまでの自分の嫌なところ
思ったこと全てを吐き出した。
人に対しての遠慮や気遣いを全部捨て去った。
何も言わず、
「あんた良く1人で背負って頑張ってきたね」
「でも、もう大丈夫だよ」
と声を掛けて手を取ってくれた。
人生で一番泣いた日。
初めて人に頼っていいと思った日。
自分の中のマイナスが一気にプラスに動いた日。
2018年7月15日
人間が変わった！
2日間連続で自分の中の凝り固まった癌が崩れて
言葉通り生まれ変わった日。
怖いものはなくなった！
これまでのことも含めて
「これがおれだ！」
ってちょっとずつ自分を受け入れられるようになった。
2021年7月16日
現在・・・
お世話になった会社に折り合いをつけて
次の１歩を踏み出そうとしている最中。
（難航中！！）
それでも誰よりも何よりも前向きでいられるのは
変わらず暖かく見守ってくれている恩人。
見捨てないで関わりを持とうとしてくれた親友。
それを取り巻くほんっと騒がしい友人達。
ひねた息子を気遣ってくれ両親。
横で支えてくれる大事な人。
そんな人たちがいるからこそかなと。
2021年7月16日は
これまでのことを振り返って
今の状況に感謝できた日。
そしめ書いているうちに日を跨いだ。
2021年7月17日(土) 0時26分
小さい頃の未来予想図とは全く違う！
後悔もしたし
たくさんのものも失った！
その中で経験をして足掻いて
培って得たものはあまりにも大きい。
輝いているかは人が決める事。
人にどう映っているかは分からない。
ただ少なくとも、
没頭できる仕事があって・・・
大切な人がいて・・・
1日1日に充実感を感じられる。
今が楽しい。
遠回りをしたけど、
現在地は悪くない。
今の自分だったら胸を張って
「これがおれだ！」
って。
堂々と言う事だって出来る。
「記憶に残っている、あの日」
そういった日々の積み重ねで今の自分がいる。
結局、何が言いたいかっていうと・・・
「人生最後に笑えばそれでいいじゃん」
ってこと。
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